STEP 1|事業条件とモジュール化の範囲を整理する

最初に、用途、計画地、必要床面積、室数、開業希望時期、予算、想定耐用年数を整理します。そのうえで、建物全体をモジュール化するのか、客室、水回り、設備など一部をユニット化するのかを検討します。

計画地への進入路、電線、道路幅、橋梁、港からの距離、クレーン設置場所も初期調査に含めます。完成度を高くするほど現場作業は減りますが、輸送重量と寸法が増えるため、物流条件とのバランスが必要です。

STEP 2|日本側の法規と責任分担を確認する

建築物として設置する場合は、建築基準法、都市計画、消防、条例、インフラ接続など、計画地と用途に応じた確認が必要です。『移動できる』『海外で認証済み』という理由だけで、国内の手続きが不要になるとは限りません。早期に日本側の建築士や関係機関へ相談します。

基本設計、確認申請、構造計算、製造図、基礎、モジュール間接合、設備接続、検査、保証を誰が担当するかを表にします。責任の空白ができやすい境界部分ほど、図面と契約で明確にします。

STEP 3|工場選定と基本仕様を固める

候補工場について、類似用途の実績、構造種別、溶接・防錆・防水・内装・設備の能力、生産能力、品質管理、輸出梱包の経験を確認します。必要に応じて監査を行い、外注工程と材料調達先も把握します。

日本側の基本設計を、工場が製造できる部材と工程へ落とし込みます。構造体だけでなく、耐火、防水、断熱、結露、遮音、設備、メンテナンスまで含め、要求性能と確認資料を一覧化します。

STEP 4|製造図・サンプル・実大試作を承認する

工場が作成する製造図と日本側の設計図を照合し、寸法、開口、接合部、配管・配線位置、仕上げ、許容差を確認します。承認後の変更はコストと納期への影響が大きいため、承認権限と締切を明確にします。

量産前に代表モジュールや重要接合部の実大試作を行うと、意匠、施工性、設備接続、輸送補強、検査方法を事前に確認できます。指摘事項は図面、作業標準、検査表へ反映し、再承認後に量産へ進みます。

STEP 5|工場製造と段階検査を行う

原材料受入、骨組み、溶接・締結、防錆、下地、断熱、防水、設備、内装、完成時など、後工程で見えなくなる箇所を中心に検査ポイントを設定します。写真、測定記録、材料証明、試験結果をモジュール番号と結び付けて保管します。

完成時には寸法と外観だけでなく、漏水、設備動作、通電前確認、扉・窓、付属品、表示を確認します。日本側の受入条件と工場側の出荷条件を一致させることが重要です。

STEP 6|輸送・通関・現場搬入を一体で計画する

モジュール寸法と重量に応じて、コンテナ、フラットラック、在来船などの輸送方法を選びます。海上固定、養生、防湿、吊り点、重心を設計し、梱包状態と積付けを記録します。輸出入に必要なインボイス、パッキングリスト、原産地・材料関連書類も準備します。

日本側では、港での荷役、保税・通関、仮置き、特殊車両での輸送、時間帯規制、誘導、現場クレーンまでをつなげます。遅延時の保管場所や施工順序の変更も事前に想定します。

STEP 7|据付・接続・検査・引き渡し

現場では、基礎精度を確認したうえで、計画した順序で揚重・据付を行います。構造接合、モジュール間の防水・耐火・遮音処理、外装、設備接続を実施し、設計図と検査計画に基づいて確認します。

引き渡し時には、竣工図、検査記録、材料・機器資料、取扱説明、予備品、保証連絡先をまとめます。初回案件で得た課題を標準仕様へ反映すると、次の増設や多拠点展開が効率化します。

よくある質問

中国で完成させたモジュールは、そのまま日本に設置できますか?

日本側の法規、計画地、構造、設備、消防、輸送などの確認が必要です。海外仕様の完成品を後から合わせるのではなく、日本側の設計条件を製造前に反映します。

どの段階で工場へ発注すべきですか?

少なくとも要求仕様、責任分担、法規上の方針、概算物流条件を確認したうえで進めます。量産開始は、製造図と代表試作の承認後とするのが安全です。

納期で最も注意する点は何ですか?

設計承認の遅れと、製造・船便・通関・現場工程の連動です。各工程に余裕を持たせ、モジュール番号と据付順序を物流計画まで一貫させます。

中国製建築モジュールの導入を一つの工程として支援します

株式会社H&Sが、日本側の要求整理から中国工場との調整、製造・検品、輸送まで、プロジェクトに合わせて伴走します。

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